皆様もご承知の通り今年も数多くのシステム不具合に関し多々報道が流れました。
今回は、いつの時代なってもシステム業界不変の問題である「なぜ要件定義は重要なのか?」について一考察をお届けさせていただきます。
要件定義とは、以下を整理し決めていくことを目的としているもの、と私は考えます。
・顧客のやりたい夢や将来進めたい道をヒアリングし、根幹を明確にする《幹》
・さらにヒアリングを進めながら目指す業務を明確にする《幹》
・今すぐに必要な機能を明確にする《枝葉》
・将来のビジネス成長に伴い必要となるであろう機能《枝葉》
・業務効率性を向上させる機能《枝葉》
についての綿密なヒアリングを進めていきます。
最も重要なのが剪定…つまり“枝葉の整理”です。
往々にして見栄えの良い枝葉に目がいってしまい枝葉を切れない。結果、いきなり立派な大木を育てる事となってしまい、本末を見失うケースは枚挙にいとまが有りませんまずは、しっかりとした幹を作らないと枝葉の成長はないし、下手すると幹も枯れてしまいます。
この整理を疎かにすると密林(混乱)にもなりかねません。まさに職人(=PM)の腕の見せどころです。
単に枝葉を切って棄てるのではなく、あくまで整理(=剪定・摘果)です。
単純に「出来ない・難しい・無理」と言わず道筋を示し説明をし、相手側の納得感も得ることが重要です。もちろん「やります・頑張ります」の連呼であれば密林地獄(=役に立たない無駄なIT投資)が確定します。
いかにして「“To be”、”Can be”視点に立ち「“NOT”と、伝えられるか?」が重要です。そこのテクニックはまたの機会にコラムにできればと思います。
将来たくさんの葉が生い茂る立派な大木(=ITによる企業成長=DX)になるよう導いて行く工程が要件定義工程の意義です。まさに大木になるか、枯れ木になってしまうかの勝負所。
一朝一夕には腕の良い職人、PMにはなれないですが、日々精進していくしかない世界です。私の経験から申しますと大いに楽しみながら自身が成長できるミッションでもあります。
是非、過去お送りさせて頂いているコラムもご参考頂ければ幸いです。
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